宇陀全域の水分信仰の中心、惣社水分神社と宇太水分神社の間で行われる祭礼で、1000年余りの歴史を持つ祭り。水分(みくまり)は、水配り(みくばり)の意味で、水は農耕にとっては貴重なもので農民たちに神聖視され、崇められてきたのです。
収穫を終えた秋、10月第3日曜日の御渡りと水分神社の祭礼は行われます。
御渡りは宇太水分神社へ、惣社水分神社から神輿を中心に毛槍(けやり)、花籠(はなかご)、神輿太鼓(みこしだいこ)などをしたがえて往復12キロメートルの道を時代行列がつづきます。
時代装束に身をかためて随行するお供の数は200人にも及び、御渡りの行列は一幅の天平絵巻
奈良の「おん祭」と共に大和路の代表的な祭りの一つです。